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オスカーニーマイヤー×天童木工


オスカーニーマイヤー×天童木工

Oscar Niemeyer & Tendo
 世界遺産に認定されているブラジルの首都ブラジリアは中央高原の荒涼地に1960年、わずか5年の短期間で建設された計画都市だ。その宇宙基地のような建築群を設計し名を上げたオスカー・ニーマイヤーは1970年代、自身の建築にふさわしい家具の制作を娘のアナ・マリアと共に取り組んでいたが、ニーマイヤーの望む曲線美を実現できる技術は当時のブラジルにはなかった。そこで天童木工に白羽の矢が立ち、同社はサンパウロ州内に工場を設置、伝統の木工技術で奔放なニーマイヤー・デザインを具現化した。そうして完成した家具一式は、首都ブラジリアの国会議事堂にも納品され、ブラジルの中枢にいる要人たちをいまも支え続けている。